TIMEDOMAIN mini E type の楽しみ方 その3〜市販NOSDAC-1編

T-Loopオリジナルの“TIMEDOMAIN mini E type Tuned by T-Loop”は、標準miniの潜在能力に注目し、音のクリアさを追求したモデルです。そのmini E typeの特性をさらに引き出すには、ピュアな再生環境であるNOSDACが相性抜群です。先日T-Loop試聴室で開催された「NOSDAC & タイムドメインスピーカー試聴会」ではtackbonさんが特別にチューンしたNOSDACを使用しましたが、この度市販品として入手可能なNOSDACを購入し、試してみました。

ちなみに、NOSDACとはNon Over Sampling Digital Analog Converterの略で、CDなどのデジタル信号をそのまま何も加工せずにスピーカー再生用のアナログ信号へ変換する装置です。

市販NOSDAC-1「Pro-Ject DAC BOX FL

今回購入したのは、Pro-Ject DAC BOX FL という、オーストリアのオーディオメーカーのNOSDAC。
TDA1543というNOSDACチップを使った製品です。

このDACチップは、先日のtackbonさんのNOSDACと同じですが、DAC BOX FLの場合は、このチップを4つ使用した通称「4パラ」となっています。
4つのチップで音を重ねることでパワーを稼ぐことができますが、微妙な差があるためか、もしくはわざと時間をずらしているためか、音は僅かにブレ気味となります。

と言っても、それはオーバーサンプリングDACによる音ブレの比ではない微妙な差であり、再生した音は明らかにNOSDACの音が聴こえます。

入力信号は、CD規格の44.1kHz/16bitだけでなく、32/48/96kHzの音源も再生することができます。また入力端子は、RCA同軸端子と角型光デジタル端子を装備しています。本体にはスイッチ類が一切なく、ACアダプターケーブルを指し込むと電源が入り、入力は自動切替となっています。

さて、その実力のほどは如何に!
“TIMEDOMAIN mini E type Tuned by T-Loop”で、MacBook Proのヘッドホン端子出力と光デジタルケーブル経由DAC BOX FL出力の再生を聴き比べてみました。

ジョー奥田 〜 「AMAMI」

自然音は身近に聞いたことがある音源だけに、そのリアルさは誰でも判別できるハードルの高い音源です。そんな自然音で良質な音源としてお勧めなのがジョー奥田さんの作品の数々。

例えば、この「AMAMI」の8曲目「Mid Night Party」を聴き比べると、森に降る雨音の量が2倍近くに増えました。ヘッドホン端子出力で従来オーディオスピーカーとTIMEDOMAINスピーカーを比べた場合には細かい音が3倍くらいに増えますが、その細かい音がさらに2倍に増えることは驚きです。まだまだCD音源には聴こえていなかった音が入っている!

はやりDAC BOX FLも正真正銘のNOSDACと言えるでしょう。そして、雨音や波音の質感がよりリアルになることも、NOSDACの証です。

ロストロポーヴィチ 〜 「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」

この音源をヘッドホン端子とNOSDACで聴き比べると、明らかにチェロ本体から出る響きや余韻が二まわりくらい豊かになります。また、奏者が鼻で吸う小さな息継ぎまで聴こえて来るようになりました。

そして動画の2分40秒前後の弾き終わりでは、NOSDAC再生だと余韻の長さが伸び、周囲の壁を音がはい上げって行くかのように、広さを感じることができました。

しかし、tackbonさんチューンのNOSDACで聴こえた高い天井から遅れて降ってくる余韻は聴き取ることはできませんでした。この辺は、NOSDACが4パラになっていることで、極微妙な余韻がかき消されてしまっているようです。

とは言え、DAC BOX FLでもNOSDACらしい時間軸のブレが極小領域の再生環境を十分楽しめると思います。

究極を目指すなら自作NOSDACしかない現状ですが、気軽に手軽にNOSDACを
楽しむなら、DAC BOX FLも無難な選択となるでしょう。

使い勝手重視のおすすめNOSDAC再生セット

究極の再生環境はひとまず置いておいて、手軽に楽しめるNOSDACスタイルの例をご紹介します。

そう、Apple TV
Pro-Ject DAC BOX FL を組み合わせた、ワイヤレスNOSDACスタイル。
(だから、DAC BOX FLも「黒」を購入してみました。)

Apple TVには、音声光デジタル出力端子があり、音声光デジタルケーブルにより、直接DACに接続することができます。またApple TVには”AirPlay”という機能があり、iPodやiPhone、iPadから無線LANを経由してAppleTVに接続したスピーカーから音を鳴らすことができます。

日頃外出中にヘッドホンで効いているiPod/iPhone/iPadを、帰宅したらスピーカーに切り替えて、NOSDAC+mini E typeの再生環境で楽しむことが可能となるのです。選曲や音量はiPod/iPhone/iPadでコントロール可能であり、使い勝手をそのままに、ヘッドホンから開放されたリアルな音が広がる空間に浸る快適さを、どうぞ味わってみてください。

ただし、この場合、iPod/iPhone/iPadの”AirPlay”対応機種&OSをお使いであることと、自宅に無線LANを導入していることが前提となりますので、ご注意ください。iPod/iPhone/iPadをお使いの方は、既に自宅に無線LAN環境がある方が多いと思いますので、それ程ハードルは高くないと思います。
また、このNOSDACをテレビの音声光デジタル出力と接続する場合は、テレビのリモコンの音量ボタンが利かなくなりますので、ご注意ください。テレビに接続する場合は、スピーカー本体のボリュームで音量を調整して使うことになります。

市販のNOSDAC製品は種類が少ないですが、今後も購入可能なNOSDAC製品があれば、試して行く予定です。乞うご期待!

なお、NOSDACでより一層ピュアな再生環境を体感できるタイムドメインmini E type Tuned by T-Loopの購入は、こちらからどうぞ。

明けましておめとうございます

明けましておめとうございます。

謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、東日本大震災をはじめ、大きなことが起きた一年でした。
今年は、反動で幸運に恵まれる年であって欲しいと願うばかりです。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

本年もT-Loopをご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

T-Loopとしましては、昨年はツイッターと大地震をきっかけに、mini E typeを発売することができ、さらにNOSDAC試聴会へと、大きな進展があった年となりました。そして、多くの方にmini E typeおよびmini C typeならではの音空間をお届けできたことをうれしく思います。

本年は、忠実性に優れたNOSDACと、相性の良いmini E typeおよびYoshii 9による、iPhoneやiPodを超越した再生環境を追求し、皆様にご利用いただける環境を提案していきたいと考えております。
また、その他のタイムドメインスピーカーについても、従来とは違った新しい活用方法を提案して行きたいと模索中です。

皆様の音環境に貢献できるよう、努力して参りますので、本年もご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。