自作SDカードプレーヤー試聴記

先日のプチオフ会でタイムドメインユーザーであるtackbonさんからお借りしたSDカードプレーヤーを改めてじっくり聴き直しました。

今回は、手元に有るノーマル状態のQA-550&TDA1543DAC(写真左)とtackbonさんの自作品(写真右)をTIMEDOMAIN Yoshii 9で聴き比べてみました。

SDカードプレーヤー「QA-550」は、音楽再生に特化したPCオーディオの形で、大量のノイズ発生源を持つパソコンから離れることで、よりピュアな音楽再生を実現しようとするものです。さらに余計な音を加えないNOSDAC(ノン・オーバー・サンプリング式デジタル・アナログ変換器)で再生することで、忠実度の高いタイムドメインスピーカーの真価がより楽しめます。ただ、国内での販売はなく、いずれも中国からの個人輸入で入手するしかありません。

ノーマル状態のQA-550&TDA1543DACでも、タイムドメインスピーカーならではの純度の高い再生を楽しめるのですが、最適な改造を加えることでさらにハイレベルな再生環境を実現できるとのことで、改造自作品の素材として多くの方が取り組まれている製品でもあります。

このノーマル品とtackbonさんの自作品を聴き比べると、音の間がぐっと静かになったというのが印象です。音粒ひとつひとつがクリアになったことに加え、本来無い部分に出ていたノイズ由来の音成分が大幅に低減されているのではないかと推察します。音の尖った部分が減ることで、一見地味な音に聴こえますが、しばらく聴いて耳が慣れると、一つひとつの音表現が繊細になり、情報量が格段に増えていることがわかります。

今回は、同じSDカードを各プレーヤーへ差し替えて聴き比べましたが、同じデジタルの音楽データを再生しているのに、こういう違いが出るということは、デジタルと言えど再生過程の各部で音に加わる様々な要素があることがわかります。

そして、この差は、スピーカーの再生純度が高い程、より大きく差が出るようです。

またSDカードプレーヤーと一緒にtacbonさんオリジナルのステレオミニケーブルもお借りしました。

これは、シールド付きの極細線を使ったステレオミニケーブルとのことです。こちらのケーブルと市販のステレオミニケーブルを差し替えながら試聴してみました。

ノーマルのTIMDOMAIN Yoshii9で聴いた場合、その差は微妙でした。普段からYoshii9を聴き慣れている方ならわかるかもしれません。
しかし、Yoshii9を弊社オリジナルのYoshii9専用インシュレーターに乗せて聴き比べると、ステレオミニケーブルの違いがより大きくなりました。再生の出口であるスピーカーの忠実度が上がったことで、上流であるステレオミニケーブル部の違いが、よりはっきりと出るようになったようです。tackbonさんはGS-1オーナーでもあり、その桁外れの再生純度があって、初めてこういうハイレベルな違いが発見できるではないかと推察するところです。

これは、タイムドメインスピーカーならではの特権ですね。

さて、tackbonさんのご好意でお借りしている「tacbon作NOSDAC(TDA1543)内蔵QA-550改」はT-Loop試聴室にありますので、お借りしている間はその音をご試聴いただけます。興味のある方は試聴室のフォームからお問い合わせください。

自作SDカードプレーヤー聴き比べプチオフ会

先日、タイムドメインユーザーであるtackbonさんとこたちゃんさんがT-Loop試聴室をご訪問いただき、それぞれ自作のSDカードプレーヤーを持ち寄ってプチオフ会と相成りました。

今回聞き比べたのは、次の3種類。

  • tacbon作NOSDAC(TDA1543)内蔵QA-550改
  • tacbon作OSDAC(FN1242)内蔵QA-550改
  • こたちゃん作通称”赤い彗星”(NOSDAC(TDA1543)内蔵QA-550改)

今回のSDカードプレーヤーは、いずれも個人輸入の中国製SDカードプレーヤー「QA-550」を改造したものです。パソコンに取り込んだwav形式の音楽データをSDカードに記録して再生するもので、再生環境をパソコンから切り離すという、パソコン由来のノイズ対策を考えて行き着いた製品です。
ただし、市販状態では、SDカードの音楽データを同軸端子からデジタル信号で出力するだけのものなので、音として聴くにはDACが必要となります。

今回集まったSDカードプレーヤーは、このQA-550にDACを内蔵化して、そのままステレオミニ端子からタイムドメインスピーカーをつないで聴けるように改造されています。また、DACの内蔵化だけでなく、クロックを変えたり、アナログ回路部を変えたりと、独自の改善作が織り込まれた力作が揃いました。

さて、まずは「tacbon作NOSDAC(TDA1543)内蔵QA-550改」から。
何しろDACが内蔵されているので、このサイズで良い音が楽しめるのが魅力です。音もGS-1オーナーであるtackbonさん作だけあり、ビシッとクリアな音が再生され、快適そのものでした。

次に「tacbon作OSDAC(FN1242)内蔵QA-550改」。
こちらは、新潟精密製のDAC「FN1242」を内蔵したもので、8倍オーバーサンプリングDACですが、今広がりつつ有るDSD形式データにも対応した先見のDACです。今回は、PCM形式データのみの試聴でしたが、PCMデータだとタイムドメインスピーカーではオーバーサンプリング独特のボケが聴こえてしまい、NOSDAC版よりは今一歩という印象でした。ただ、このDACでDSDデータを再生すれば、時間軸精度の高い音が手軽に楽しめそうで、その可能性が楽しみな逸品でした。

最後は、こたちゃん作通称「赤い彗星」。
これは、前回のオフ会でお目にかかって以来ですが、さらに小改良が加えられた最新バージョンです。昔懐かしいファミコン用ディスクシステムの筐体にすべて内蔵されており、元のQA550よりは3倍くらいは大きなサイズとなります。tackbonさんのものと同じNOSDACであるTDA1543が内蔵されておりますが、さらにクロックや電源周りを始め、さまざまな工夫が織り込まれた傑作です。

その音の印象は、tackbon作のTDA1543に近いクリアなものですが、さらに音のディテールが滑らかで耳に優しい音でした。それはボケて優しいのではなく、情報量が増えて尖った音がより繊細になることで優しく聴こえるもので、よりアナログレコードに近づいた音でした。

今回の聴き比べでは、赤い彗星が一枚上手というのが一同の感想となりました。それぞれ1台ずつ聴けば、いずれも極楽なハイレベルの作品なんですけどね。そして、このハイレベルな違いを聴き分けられるのが、タイムドメインスピーカーオーナーの特権でもあるわけです。

なお、今回のプチオフ会の様子は、こたちゃんさんがブログ 「プチ試聴界 in T-Loop 2013春」にアップされいます。

さて、今回試聴したSDカードプレーヤーのうち、tackbonさんのご好意で「tacbon作NOSDAC(TDA1543)内蔵QA-550改」をしばらくお借りできることとなりました。その他の音源をいろいろ聴いてみようと思います。
このSDカードプレーヤーはしばらくT-Loop試聴室にありますのでお借りしている間はお聴きいただけます。興味のある方はフォームからお問い合わせください。

「良いモノ一生モノ出会い展4」に試作品を参考展示

2013年4月5日(金)〜7日(日)に東京・谷中のぎゃらりぃ茶屋町三番地にて「良いモノ一生モノ出会い展4」が開催されています。

「良いモノ一生モノ出会い展」は、素材にこだわるモノ作りの匠たちが丹誠こめて作った万年筆、文房具、綿帆布バッグの展示会です。素材だけでなく、同じものが二つとない模様や、使い心地、仕上がりにこだわった逸品が体験でき、即売も行っています。

この展示会を主催されている(株)日興エボナイト製造所は、国内で唯一エボナイトを製造している会社です。エボナイトは、木管楽器や金管楽器のマウスピースなどに使われる素材で、オルトフォン社のスピーカー用インシュレーターとしても実績があるものです。弊社では、現在(株)日興エボナイト製造所にご協力いただいてTIMEDOMAIN light用インシュレーターの試作を進めており、会場内ではできたばかりの試作品を展示することとなりました。

エボナイトは、楽器関係でも使われるように、余計な音を出さない素材で、かつ比較的形を自由に形成することができる特性があります。TIMEDOMAIN mini E type Premium用の銅板インシュレーターでは難しかった球面のボール受け形状が、エボナイト製インシュレーターでは可能となりました。この高級万年筆にも使われているエボナイトをそのまま使ったインシュレーターは、 試作品によるテスト結果でも、スピーカーへの振動の跳ね返りが少なく、響きが部屋以上に広がる結果となっています。

会場では、エボナイト製ギターパーツによるデモ映像他で、実際に音を聴くことができますので、是非御体験ください。

なお、このエボナイト製インシュレーターを採用したTIMEDOMAIN light Tuned by T-Loopは、只今誠意開発中で発売時期は未定です。完成をご期待ください。

「良いモノ一生モノ出会い展4」は、JR山手線日暮里駅南口から徒歩7分、東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩10分、時間は11:00〜19:00(最終日は17:00)となっています。

周辺は他にも伝統工芸品のぎゃらりぃや隠れたパティスリーがある情緒ある街なので、谷根千散策ついでに立ち寄られてはいかがでしょうか?