MEETSDSD256「テクノボーイズDSD256の軌跡」

先日、東京・中野で開催されたヘッドホン祭りで「MEETS DSD256」というイベントに参加してきました。

このイベントは、iFi-Audio micro iDSDのiFi-Audio ✕ Net Audio ✕ Get NAVI協催イベントです。GetNavi 5月号のDSD音源プレゼント企画で配信されたDSD256音源「ウィッチ☆アクティビティ 〜SAYAKA VER.〜」を製作したTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさん(以下テクノボーイズさん)がその収録の様子をお話くださるということで、light A type Premiumで聴くとキレキレの演奏&ボーカルだった「ウィッチ☆アクティビティ 〜SAYAKA VER.〜」の製作過程に興味を持ち、参加した次第です。

主な内容については、philewebさんのニュースがよく整理して写真と共に掲載されています。

【ヘッドホン祭】iFI-AudioとTADでDSD 11.2MHz音源を体験するイベント – Phile-web

さて、今回のイベントの見所の一つは、DSD256収録のプロフェッショナルマシンであるPyramixシステムから直接再生する音が聴けること。正に、生データ直だしです。

再生は、TADの総額約1500万円というプリアンプ+パワーアンプ+スピーカーと、iFi-Audioのシステム(総額十数万円?でしょうか)が用意されていました。

まずは、司会進行役のライター野村ケンジ氏から、テクノボーイズさんを企画に巻き込む過程から収録時の様子まで、経緯の説明がありました。

DSDはあとから編集が出来ないとのことで、大量のアナログシンセサイザーを持ち込み、各パート毎に一発録りをしていったそうです。

その様子は、ほぼYMO(35年前)のレコーディング風景だったとか。
今どき、そんなにトラック使う収録はないようで、スタジオの卓の整備やトラック選択で苦労したなど、たくさんのエピソードを聞かせていただきました。

会場が小会議室と狭かったせいか、会場のスピーカーでは細かい音が潰れてよく聴こえませんでしたが、light A type Premiumで聴くと、そのパートの多さやアレンジがよく聴き取れます。これを曲の頭から最後まで1パートずつ収録とは、その苦労が計り知れません。

でも、それをやり切る技量と根性!

「テクノボーイスさんしかできない仕事」と、野村ケンジ氏がおっしゃっていた意味がよくわかりました。

会場では、第1作の「visible invisible」と今回の「ウィッチ☆アクティビティ」、最後に6月発売予定のアニメ『トリニティセブン』のエンディングテーマ「クリエイション・リクリエイション」を聴かせていただきました。

テクノボーイズの松井洋平氏がコメントされていましたが、1作目でDSDの音がわかった上での第2作目が、とびきりの出来だったことがよくわかりました。

ちなみに3曲目はPCM音源でしたが、松井氏が「PCMはDSDに比べて奥行きの無い音」とおっしゃっていたように、2曲目を聴いた直後のPCM音源はちょっと物足りない雰囲気が漂いました。

実はタイムドメインスピーカーで聴けば、PCM音源であっても奥行きも上下も再現されることがわかります。

ただ、DSD特有の微細な余韻や、奏者との距離感、部屋の広さ感が伝わる空間表現力の違いを言っているのだと思いました。

DSD音源の違いは、感じる人にはすぐわかるようです。DSDの音に対するアーティストの感じ方が、とても参考になりました。

今回の話を聞いてなるほどと思った事がたくさんありましたが、一方レコーディングはトラック毎に別撮りしてコテコテするものという先入観の呪縛から抜け出ていないようにも感じました。

どうせアナログシンセでやるなら、いっそのことライブ演奏体制を準備して、スタジオライブもしくはホールで一発収録すれば、今回ほどは負荷が増えないようにも思いました。
まあ、ライブで演奏可能なアレンジ範囲という制限は付いてしまいますが、ライブ感たっぷりのDSD音源なら、それはそれでファンが喜ぶんじゃないでしょうか。
いずれ「DSD音源はライブ感がある新しいメディア」という新たな価値感や流れになるのかもしれません。

先駆者は大変だと思いますが、このような試行錯誤を重ねて、DSD256収録がどんどん増えると、ようやくハイレゾ認知が進むように思います。

さて、「light A type Premium」や「iFi-Audio micro iDSD」のご試聴をご希望の方は、こちらのフォームからお問い合わせください。

なお、詳細は「light A type Premium」ページ、
「iFi-Audio micro iDSD」ページをご覧ください。

また、ご購入をご希望の方は、こちらからどうぞ。

SDカードプレーヤー「Lotoo PAW 5000」発表

2015年5月16~17日に東京・中野で開催されたヘッドホン祭りに於いて、先日紹介したハイエンドSDカードプレーヤー「Lotoo PAW Gold」の輸入元から、下位機種となる「Lotoo PAW 5000」の発売が発表されました。

「Lotoo PAW 5000」は、中国のInfomedia社が開発したDSD対応のSDカードプレーヤーです。PAW Goldとほぼ同じ大きさで、メニュー画面もほぼ同じですが、DSD音源はDSD64(2.8MHz)まで(PCM変換再生)、PCM音源は96kHzまでの対応となります。その代り、バランス出力端子を備え、バランスタイプのヘッドホンが使用可能。またBlueToothによる無線接続にも対応しています。

そして、価格が6万円以下になるとのことで、かなりコストパフォーマンスの高い製品となりそうです。

会場にはデモ機が並んでいましたが、SDカードスロットがmicroSD専用となっており、用意されていたサンプル音源がDSDのみだったため、実力の程はあまり試せませんでした。実際の音については、後日にデモ機を借り出してじっくり試聴したいと思います。

出荷開始は6月末頃になるとのことでした。

また、iFi-Audio社からRetro STEREO 50も発売されるとのこと。
Retro STEREO 50は、フォノイコライザーmicro iPhonoとiFi-Audio micro iDSDを内蔵した真空管式アンプです。

最新デジタルのDSD512MHz/PCM768kHzからアナログレコードまで、あらゆる音源を最新設計の真空管アンプで聴くことができるという、超こだわり満載なアンプとなっています。

フォノイコライザーは、6種類のイコライザーカーブに対応しているので、古いレコードでも正確なイコライザーカーブを選ぶことができ、収録当時の音をなるべく手を加えずにそのまま楽しむことができます。

会場では、純正スピーカーによるデモでしたが、タイムドメインスピーカーで聴いたらどうなるのか、楽しみな製品です。

出荷開始は6月末頃になりそうです。

さて、「Lotoo PAW Gold」や「Lotoo PAW 5000」「Retro STEREO 50」は弊社でも取り寄せることが可能です。購入希望の方はメールにてお問い合わせください。
なお、貸出機は忙しいようですので、T-Loop試聴室には常設しておりません。試聴のご希望があれば、機会を設けてLotoo PAW Gold/PAW 5000試聴会を行う予定です。試聴についてもT-Loop試聴室のフォームからお問い合わせください。

江川工房例会にて「タイムドメイン」試聴会!

2015年5月14日に東京・中野で開催された江川工房例会「タイムドメイン試聴会」に参加してきました。

江川工房は、故江川三郎先生を中心とした歴史あるオーディオ愛好家の集まりです。今回は、京都から駆けつけていただいたタイムドメイン社の由井社長とボザール社栗田氏を講師にタイムドメインの技術紹介とスピーカーの試聴会となりました。

当日は「Timedomain light」「Timedomain mini」「BauXar Marty 101」「BauXar Jupity 301」の4機種と、Tuned by T-Loopの「light A type Premium」「iFi-Audio micro iDSD」を持ち込み、説明を交えながら、いろいろな音源を聴き比べていただきました。

まずは、由井社長のタイムドメイン講座。

lightやYoshii9のコーン紙サンプルやエノキダケマイクを見せながら、従来オーディオ機器との違いを説明。
特に「音は加速度!」というところで、ちょっとどよめきがありました。
自作や録音に詳しいメンバーが多い会ですが、そういう認識が無かった方が多かったようす。

しかし、よく考えれば当たり前のことかもしれません。

 音 = 圧力の波

 圧力 = 空気を圧縮する必要有り

例えば、もし空気が一定速度で流れている場合、どんな速度であっても相対的に空気の圧縮は起きません。

したがって、

 空気を圧縮 = コーンの加速度が胆

参加者も由井社長の説明が腑に落ちたようで、俄然盛り上がってまいりました。

その後、lightやminiの試聴。この辺は、それぞれ好みでいろいろな感想が出ていました。

続いて、ボザール社栗田氏によるMarty101とJupity301の試聴。
会のメンバーが関わった音源も交えて、じっくり試聴していただきました。メンバーの中ではJuipty301を好む人が多かったようです。

2時間の例会もあっという間に1時間を超えて、一旦休憩となりました。

後半、と言ってもあと30分程ですが、まずはlight A type Premiumを聴いていただきました。

さすが、音に詳しい方々で、平均年齢がかなり高いにも関わらず、最初の数秒で解像度の高さに気付かれたようです。
light Atypeは単純に解像度を上げた訳ではなく、解像度と共に倍音を如何に豊かにするかをテーマにチューンしてあります。音数が増えただけでなく、その楽器らしさに気付く範囲が広がることで、音数以上に解像感が上がっていると感じやすかったのだと思います。

本当は、Atype Premiumでいろいろな音源を試聴していただき、面白いことになっているところをお聴かせしたいところでしたが、時間の都合で割愛。

続いてiFi-Audio micro iDSD+light Atype PremiumでDSD音源を試聴していただきました。

DSD128(5.6MHz)で録音した音を、DSD64(2.8MHz)、PCM192kHz、PCM96kHz、PCM44.1kHzに変換したものを順に聴いていただき、それぞれの特徴を説明しました。
特にDSD128(5.6MHz)の再現力の豊富さは説明するまでもなくお解りいただけたようで、DSD64(2.8MHz)やPCMと比べることで、DSDとPCMの違いやDSD音源でもDSD128(5.6MHz)以上の利点をご納得いただけたようです。当日は、その上のDSD256(11.2MHz)も用意していたのですが、アプリのアップデートにより不調となり、お聴かせできなかったのが心残りです。

さて、満員で盛り上がった例会もあっと言う間に終わりの時間。

今回は、参加の皆さんにご満足いただけたようでした。

やはり、「百文は一聴に如かず」ですね!

機会を与えていただいた江川工房の方々に感謝です。

さて、「light A type Premium」や「iFi-Audio micro iDSD」のご試聴をご希望の方は、こちらのフォームからお問い合わせください。

なお、詳細は「light A type Premium」ページ、
「iFi-Audio micro iDSD」ページをご覧ください。

また、ご購入をご希望の方は、こちらからどうぞ。