SDカードプレーヤー「Lotoo PAW 5000」試聴記

Lotoo PAW 5000

2015年5月に発売されたハイコストパフォーマンスSDカードプレーヤー「Lotoo PAW 5000」を輸入元から借りることができましたので、試聴記としてまとめました。

2014年12月に発売された「Lotoo PAW Gold」は、Infomedia社の技術力を結集したフラッグシップモデルでしたが、「Lotoo PAW 5000」は使い易さを重点に開発した実用モデルのSDカードプレーヤーということができます。

「Lotoo PAW 5000」は、価格も6万円弱と普及価格となっています。ただし、micro SDカード専用となることや、DSD64対応もPCM96変換再生であることなど、どちらかというとCD音源再生+96kHzまでのハイレゾ再生用と考えた方がよいでしょう。

この「Lotoo PAW 5000」の実力を「Lotoo PAW Gold」と聴き比べてみました!

「Lotoo PAW 5000」の第一印象は、軽いこと。見た目はPAW Goldとほとんど同じですが、重さが110gとiPhone6よりも軽く重さが半分以下で、厚みも薄くなっていて、軽快な印象です。

もう一つは、メニューや画面表示がほとんどPAW Goldと同じなのですが、ホイール操作が追加されたことで、操作系が大きく変わっています。
慣れればどちらでも良いのですが、PAW 5000では曲中の早送りがホイール操作によって可能になったことが違います。

また、バランス型ヘッドホン用の出力端子を備えていたり、Bluetoothによるヘッドホンのワイヤレス接続に対応しているなど、よりヘッドホンでの使用に注力したことが伺われます。

実際に、携帯して歩くには向いていると思います。

さて、肝心の音ですが、これがなかなかクリアで、何も加えないタイプのピュアな再生音。DACチップの詳細はわかりませんが、耳評価ではPCM44.1〜96kHzだけならPAW Goldと比べても遜色ないモニター系の聴き心地です。それ以上のハイレゾ音源については、ダウンサンプリング等の変換が入ってしまいますので、比較するまでもありません。

では、PAW 5000とPAW Goldの違いは何かと言うと、タイムドメインスピーカーで再生したときに、音の奥行き方向の広がりが全然違ってきます。
高精度のクリアな立体音が広がるPAW Goldに対し、PAW 5000では、音が前の方にかたまっていて、例えばTIMEDOMAIN mini E type Premiumで空港の音源を聴くと、へリが頭の上を通過しないで、目の前の上方を横に行ってしまう感じです。

この違いは、ヘッドホンではいずれにしろわからない定位なので、ヘッドホンで使う分には問題ありません。しかしながら、mini E type Premiumやlight A type Premiumでは折角の音像定位再現力が活かされないようです。

また、Bluetooth経由の再生は、タイムドメインスピーカーでは無線転送時の圧縮ノイズが聴こえてしまう場合がありますので、推奨しておりません。

ですから、「Lotoo PAW 5000」は、本来の携帯SDカードプレーヤーに特化したモデルとお考えた方が良いでしょう。ヘッドホンの特性にもよりますが、ヘッドホンで聴く分にはプレーヤーの再生能力としては音の粒立ちがよいNOSDACに似たクリアな音が楽しめると思います。

もし、SDカード&バッテリー駆動のピュアなの音を求めるなら、迷わず「Lotoo PAW Gold」の方でしょう。単に奥行きが広がるだけでなく、超低ジッター設計ゆえの時間軸ブレの少ない音で、これまで聴いていたDACとは違う世界に突入できると思います。

さて、「Lotoo PAW 5000」は弊社でも取り寄せることが可能です。購入希望の方は、こちらからお申し込みください。

なお、「Lotoo PAW 5000」と「Lotoo PAW Gold」は、しばらくの間デモ機がT-Loop試聴室にございます。

試聴のご希望があれば、T-Loop試聴室のフォームからお問い合わせください。

DSD/PCM SDカードプレーヤー「Lotoo PAW Gold」販売開始!

高忠実を目指すタイムドメインスピーカー。そのタイムドメインスピーカーならではの超高精度な音が楽しめるSDカードプレーヤーとして、2015年8月8日よりLotoo PAW Goldの取り扱いをT-Loopにて開始致しました。

ロトゥー パー ゴールド

Lotoo PAW Goldは、放送機器用を手がけるインフォメディア社がコンシューマー向けに発売したポータブルSDカードプレーヤーです。iFi-Audio micro iDSDと同様ネイティブ再生にこだわり、BurrBrown PCM1792というDSDデータを極力DSDデータのまま処理するチップを採用しています。
余計なことを極力しない考えかたは徹底しており、SDカードを内蔵電池で駆動することで、PC由来のノイズを断ち切った再生が可能。さらにPCMデータをアップサンプリングせずにそのままPCMデータとして処理しています。
グラフィックイコライザーやフィルター機能を搭載していますが、すべてオフにすることで、PCM音源でもNOSDAC状態で使用でき、タイムドメインスピーカーには最適な再生機器となっています。

DSD音源はDSD128(5.6MHz)とDSD64(2.8MHz)、PCM音源には最高384kHzまで対応しており、SDカードプレーヤーとしてハイレベルなスペックを実現しています。

Lotoo PAW Goldの魅力は、市販製品ではめったに聴けない超低ジッター設計。それは、時間軸(タイムドメイン)のブレが極めて少ないということです。

オーディオ機器を自作する世界では、低ノイズ環境を追求すると行き着く形の一つがSDカードプレーヤーによる再生です。パソコン自体が盛大なノイズの発生源となるからです。そこに、吟味したパーツを使い、良い電源、良いクロックを供給することで、市販では再現できない音の世界があります。

もうひとつ、タイムドメイン的な再生機器の理想としては、とにかくコンパクトな筐体であることです。それは、回路基板自体が大きいと、基板上で発生する振動もより大きくなるため、小さい方が有利となります。小さくするためには表面実装用の極小部品を使い、それが入るサイズで基板自体もより小さく設計できるわけです。その一つの結晶的な製品が、以前取り扱っていたdeevilsound DACでしたが、Lotoo PAW Goldは、固くて小さいケースに回路を納めた上で、バッテリー電源もSDカード駆動部も内蔵しているので、タイムドメイン的な理想の形をさらに突き詰めた製品とも言えます。

Lotoo PAW Goldの音は、自作で特別なパーツを組み込み探求している世界では聴いたことがある音ですが、市販品でこの音はかなり特殊な製品でしか出ない音と思います。

Lotoo PAW Goldは、SDカードプレーヤーとしてはかなり高級機種となりますが、自作はちょっと厳しいけど自作の世界を垣間みてみたい人にとっては、理想の据置オーディオ機器として、あながち高いとも言えないものと思います。

T-Loopとしては、このACノイズレスを徹底したLotoo PAW Goldをとことん味わっていただきたく、light Atype Premiumの電池駆動と最強のSDカードプレーヤーを組み合わせたLotoo PAW Gold & light A type アルティメイト セットをご用意しました。

ロトゥー パー ゴールド

Tuned by T-Loopの中でも一番解像度の高いlight A type Premiumを電池駆動するだけでなく、その超高精度再生環境で真価を発揮するSONY製音楽専用SDカードをセットにしました。Lotoo PAW Goldは、普通のSDカードでも十分と思う独特の切れと高精細な音や立体感、実態感を楽しめますが、音楽専用SDカードを使うことで、奏者の温かみや込めた気持ちが伝わる独特の音空間となります。耳当りが優しいけど、より多くの情報を含む音。気持ち良さや心地よさ溢れる再生環境で、極楽な音楽環境をお楽しみください。

今回発売を記念して、限定3セットの数量限定ではありますが、推奨のエナジャイザー充電池&充電器もセットにしました。エナジャイザーの充電池販売は日本国内撤退の方針となっており、すでに入手困難な状態ですが、なんとか3組分を確保できました。数量が無くなり次第、セット内容が変更となりますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。なお、light A type Premiumのオーナー様には、スピーカー相当分を引いた差額にてアップグレードしていただけます。

もしとことんこだわった再生環境に興味をお持ちなら、一度T-Loop試聴室にてご試聴ください。今のところ、今年9月末まではLotoo PAW Goldの試聴機がございますので、お早めにどうぞ。

Lotoo PAW Gold & light A type アルティメイト セットの詳細については、こちらをご覧ください。
また、購入ご希望の方は、T-Loopオンラインショップからどうぞ。